−管楽器のコツ!ブランク克服編−
 仕事も落ち着いて再び楽器がやってみたくなった方、子育てが一段落した方、勉強のために一時的にやめていた方、ブランクのある方は大小に関わらず多種多様であると思います。しかし、どの方も心のどこかに共通して「今一歩踏み出せない」、「再びやり始めてみたものの昔のように吹けずもどかしさを感じる」という感情があるようです。個人差はありますが、初心者同然になっている方もしばしばで、こういうときはやはり落ち着いて一つ一つ覚えなおしていくしか方法がありません。楽器を一からやり直すということは、実は間違って覚えていたものをやり直す機会でもあるので前向きに考えていきましょう。
 アンブッシュアについてはわかっている方が多いみたいですので、ここでは弱っている筋肉、力を抜かなければならない筋肉について注目してみます。アンブッシュアを忘れてしまった場合は初心者編を参考にしてください。

■ 気持ちとイメージが大切
 社会人になると思うように練習時間はとれない方が多数ですが、その上ブランクがあるとなれば、やはり気持ちは沈んでしまいがちになります。最近はやりのお稽古事ストレスもそのひとつです。それを克服するには、気持ちをしっかりと持つことしかありません。具体的には「現実を受入れる素直な気持ちを持つこと」、「こつこつと積み重ねていく根気」、「楽器を吹いたときにどこをどうすればよいのかできる限りイメージすること」、「練習時間をカバーするイメージトレーニング」などが考えられます。
 社会人バスケットやバレーボールのサークルでもそれが好きな人ほど、練習時間はなくとも家に一人でいるとき何ができるか考えるものです。ある人はボールを磨いているかもしれない、ある人は試合で勝つために立ち位置や作戦を考えているかもしれない。けっこう楽器を吹いていないときでもできることはあるはずです。

■ 弱ってしまいがちな筋肉
 久しぶりに吹いてみると、どうしても力が入らない部分が口先、下腹部、喉です。人によっては健康のために腹筋を鍛えていたり、合唱で喉を開けるようになっている人もいるようですが、@口先だけは、なかなか鍛える機会はありません。久しぶりだと10分も楽器を吹いていると疲れて緩んでくるものですので、酸っぱい物でも食べたような形に口をすぼめる練習を心がけて見ましょう。A喉はなかなか思うとおりに回復しません。顎の真下の部分、男性の喉仏の左右が膨らむようになることが理想的ですが、これは練習のたびにかなり意識しなければできるようになりません。
B下腹部は練習時間が多いほど自然に回復しますが、短期間に何とかしたい場合はやはり腹筋運動を繰り返すしかないでしょう。

■ 力が入ってしまいがちな筋肉
 もっとも力が入ってしまいがちな部分は@肩です。そのほかには肘から上の部分のA上腕筋、腱鞘炎にもなるB手の甲が考えられます。譜面上で難しい指使いを見てしまうとどうしても肩から指にかけてガチガチになってしまうものですが、これは力を抜くことを心がけなければなりません。注意することは力を抜くと、いっしょに口も下腹部も力が抜けてしまうことです。楽器を吹くときは力を抜くところと力を入れるところがあるので、常に気をつけていなければ身につかない難しいものです。楽器を吹いていないときでも根気よくイメージしてみましょう。

■ 音楽団体の事情
 オーケストラや吹奏楽で再びやってみたいブランクのある経験者も少なくありませんが、年齢が高くなるほどオーケストラをやってみたいものらしいです。オーケストラでの管楽器はすべてがソロといってもいいくらい目立つもので、はっきりいって初心者やブランクのある経験者は敬遠される傾向にある一方、吹奏楽は管楽器が中心であるので年齢層は比較的若いですが比較的快く受入れてくれるようです。

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