リードを作るといえばオーボエ、ファゴットのようなダブルリード(2枚リード)ですが、ここではクラリネットやサクソフォーンに使用されるシングルリードの作り方を紹介します。といっても趣味でやっているシロート芸でしかないので、本気で参考にしないでください。日本では珍しいシングルリードの手作りも欧米では楽器を始める前にリード作りから教わるらしいです。本当かどうかはわかりませんが。それではクラリネット用ですが写真の手順に従って作成していきます。


始める前に必要なもの
ケーン材 ※1 万力 糸鋸
カッター 木槌 カンナ
切り出しナイフ 紙やすり2種類
リードカッター    
※1 楽器店を通して購入できます。クラリネット用、サックス用などと指定することができるので、また、ケーン材の在庫がない場合は取り寄せるのに1〜3か月かかります。


 直輸入されたクラリネット用ケーン材は、購入する時点で、すでに加工しやすい大きさに切られています。1本のケーン材から8枚のリードができるようになっています。ケーンとは川原に生えている葦のことです。日本の葦とは種類も違いますが・・・。  まずは、ケーン材を糸のこぎりで半分に切ります。中学校の技術室には木を切るときに押さえつける万力等がありますが、家庭にはないことが多いので購入したほうがよいみたいです。私は足で押さえつけて切りましたが、はっきりいって腰を痛めます。
 すでに大きさとしてはクラリネットのリードにかなり近いです。この裏側をカンナで削ります。ものが小さいので小さなカンナを使用することをオススメします。また、安定感がないので固定された台があると便利です。  次にケーン材を縦に四つ割りにします。
これは市販のカッターを当てて、軽く木槌などで叩けば、サクッと割れます。金槌はカッターの刃が折れる可能性があるのでやめたほうがよいでしょう。
 いよいよ側面を削ります。これがかなり大事らしいのですが、斜めに削るための工具が今でもみつかりません。結局やすりで削ってしまいました。聞いた話によると米国製で角度を設定して斜めに削るための道具があるらしいです。  表面を削ってリードに仕上げていきます。切り出しナイフがかなり使いやすいです。(現在手回し削り器を開発中。)ある程度削ったら、鏡の上に置いて、表面に紙やすりをかけていきます。紙やすりは徐々に目の細かいものに変えていきます。
 仕上げです。吹きながら、紙やすりをかけるなど微調整をして出来上がりです。形が悪くなるものがほとんどですが、慣れれば市販のリードよりはいいものができあがります。  市販のリードカッター(楽器店で売っています。)で先端をカットします。楽器屋さんの話によると刃先が陶器のものがよく切れるようです。

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